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「楽しい」が積み重なれば最終的にいいものができる。この持論を日々証明中! 野村 敦司 第四コミック局プロデューサー兼「ガガガ文庫」編集長 1989年入社

野村 敦司は、こんな人

入社後は『コロコロコミック』に配属され、『少年サンデー』などを経て『ガガガ文庫』の編集長として活躍。全体のブランディング管理から校了責任はもちろんのこと、各種イベントの運営、アニメ・映像化の企画推進など、『ガガガ文庫』から派生する(小説以外の)仕事にも関わるため多忙を極める。『ガガガ文庫』のリリースは月に1回18日頃に、おおよそ5〜6冊。発売日や曜日が決まっている雑誌とは違い、「納得できるものに仕上がるよう、ギリギリまで粘ることもある」という。この発売日には『ニコニコ生放送』で番組を持ち、リリースされる文庫のよさを幅広い層にアピールしていく。また、女性向けライトノベル『ルルル文庫』、児童向け小説『ジュニア文庫』には担当プロデューサーとして関わる。
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FAVORITE 食べること全般が好きですが、1番はラーメン。15歳の頃からよく食べていて、今は年間200杯弱程度でしょうか。

知らなかった世界だからこそ
「面白い」に集中。
ただ、それだけですね

2007年、ライトノベルというジャンルに小学館が本格的に参入しました。当時の僕はまんが畑にいて、ライトノベルはまったく読んだことがなくて。このジャンルは他社がかなりリードしており、通常のやり方では太刀打ちできない分野。それに加えて知識もなかったから「とにかく自分が面白いと感じることに集中しよう」と思ってやってきました。ライトノベルは名前から〝軽い小説〟みたいな捉え方をされてしまいがちですが、実はそういう意味の〝ライト〟ではなく一般小説より表現が難解なものもあります。読者層も中・高校生というイメージですが実際は20代中盤が多く、40代の方だって意外といます。それは、いわゆる〝少年まんが誌〟が少年時代を過ぎても卒業しない人たちに支えられているのと同じですね。僕は比較的長くまんがの世界にいましたが、つくり方や考え方はライトノベルでもほとんど変えていません。『少年サンデー』も『ガガガ文庫』も読者を限定せず幅広い世代にエンタメとして捉えられるように「面白い」が最優先と心がけています。

「次のタイミングで直そう」がないから
ついギリギリまで粘ってしまう

まんがとライトノベルとの大きな違いは〝スピード感〟です。たとえば、まんがなら新人賞を受賞してからも、担当編集者と打ち合わせを重ねたり、連載作家のアシスタントに入って修業をしていきます。しかしライトノベルにおいては、基本的に受賞作ですぐ文庫化してデビューするのです。また、連載まんがとして雑誌掲載されてもコミックスになるまでに修正の機会があるのに対して、ライトノベルの場合は上がった原稿がすぐに本になってしまうので何回も推敲する時間がありません。他社のライトノベルレーベルでは編集長は校了(印刷前の最終原稿)を読まないところもあると聞いたことがありますが、 『ガガガ文庫』では編集長は最後の最後に読むようにしています。作家と編集担当が推敲を重ねたものを副編集長がチェックして直し、そこから最後に僕が見るんです。何度も直しをお願いする場合があるので作家には評判がよくないかもしれませんが(笑)。でも、そこまでして「ギリギリまで粘る」のが、編集者としての僕のこだわりなんだと思います。

野村が芽立った瞬間!

いつになっても新鮮なキモチをキープできているのは「総合出版社に入れたおかげかな」と思います。まんが編集部の在籍が長くなってきた頃に、手がけたことがないグラビアの仕事をし、次の機会では未体験のライトノベルをやることになる。また、本づくりだけに限らず、アニメーションなどの映像化作品に関わる機会もぐっと増えました。タイミングはたまたまだと思いますが、〝仕事〟でリフレッシュできるのは小学館ならではの醍醐味ですね。

私の履歴書

1989年

「コロコロコミッ
ク」編集部に配属

情報誌の希望を出すも、現実は少年まんが。〝チームプレーで本をつくる〟という、忙しくも
楽しい雑誌づくりに邁進。

1998年

第九編集部企画開発室
「コミックGOTTA」編集部に異動

サブカル系ムックなどの編集を担当。雑誌創刊を目指すも、なかなかうまくいかない経験から〝本を生みだす難しさ〟を痛感。翌年、デスクに就任。月刊まんが雑誌の新創刊および休刊を経験。

2001年

「少年サンデー」編集部に異動

まんがとグラビアを担当。作家同様、グラビアに出演するモデルやアイドルも〝育てる〟つもりで挑むことが大切。写真集まで手がけた人の中には今をときめく有名女優も。2003年、副編集長に就任。

2007年

「ガガガ文庫」編集長代理に就任

5月の『ガガガ文庫』創刊直後に就任し、翌2008年には編集長に。ライトノベルという自身にとって未体験のジャンルを任されたことで意識がリフレッシュ。2014年からは第四コミック局プロデューサーに。