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石橋は徹底的に叩いて渡る!慎重に慎重を重ねて発売日に本を届けています 粕谷 裕次 制作局「制作マネジメント課」課長 1992年入社

粕谷 裕次は、こんな人

当時の業務部「雑誌製作課」に配属以来、一貫して制作畑を歩む。つい最近まで制作局は制作企画課、資材課、雑誌制作課、書籍・コミックス制作課の4課で構成されており、自身は「制作企画課」に所属。そこでは、「こういう本を出したい」という編集部からの意向を聞き、どのくらいの内容で、部数はいくつで、本の価格をいくらにするかなど1冊の本ができ上がるまでの設計図を描くような役割を担い、〝読者に喜ばれる本〟を目指しつつ採算もしっかり考慮するバランス感覚を磨く。2015年7月、新設された「制作マネジメント課」に配属となり、それまで分業していた原価計算から製本までを統括する新たな試みを任されている。本づくりではさまざまな分野的知識が不可欠なため、積み重ねてきた経験を活かして奔走中。中身をつくる編集、読者に届く形に仕上げていく制作、どちらのよさも伝わるような本づくりに務める。

FAVORITE 昔は豆にこだわって自分で挽いていたくらいのコーヒー党。食事の際に、気分転換に、1日5~6杯は飲んでますね。

やりがいは、編集者が
一生懸命考えたものを
実際に
〝自分が形にする〟ということ

出版社は本の生産設備を持っていない業種のため、他社に頼んでつくってもらわないと成立しません。紙を用意して、印刷をして、それを加工・製本して初めて本になります。細かいことをいえば、表紙に箔を押したり、ビニール加工をしたり、美しい装丁はそれ専門の会社にお願いをします。このように、1冊の新しい本をつくるたびにそれぞれの会社に発注をかけていくのが制作局の仕事。新しくできた「制作マネジメント課」は、本をつくる工程ごとに分けていた課がひとつにまとめられたところで、1冊につき1人の人間が最初から最後までを担当することになります。今までは自分の担当のことしか深く理解できませんでしたが、新しい体勢ではトータルに触れられるので内容確認が有意義になりましたね。過去に手がけたものに似た案件が出てきた時には比較検討ができますから。形のないところから本として完成するまでを見られるのって、達成感があって楽しいですよ。

制作の仕事は、どれだけ
打ち合わせをしても
〝し尽くす〟ことがありません

みなさんにとって発売日に書店に行けばお目当ての本が並んでいることは当たり前だと思いますが、制作の仕事をするようになって、その〝当たり前〟を実現することがかなり難しいことだと実感しました。それは、打ち合わせの段階では想定していなかったことが印刷や製本などの段階で発生してしまうと、発売日を遅らせる原因になってしまうからです。たとえば、設計上問題ないと思われた仕組が、実際には製本機にうまくかからず、本が仕上がらないような事態も。そんな緊急事態もなんとか乗り切ることができるのは、制作に携わる取引先の方々の並々ならぬ努力のおかげです。製紙会社、紙を調達するための代理店、印刷会社や加工・製本会社の営業などといった取引先の方々は、本づくりのプロ中のプロ。新人時代はそのような方々から直接学ばせてもらい、同じチームとして信頼関係を築いてきました。本をつくるということは、内容を考えるのももちろん重要ですが、手に取る〝本の形そのもの〟をつくることにもたくさんの軌跡があるんですよ。

粕谷が芽立った瞬間!

新人時代、発売日を絶対に遅らせてはいけない雑誌の制作過程で問題が起こりました。月曜から納品なのに問題が起きたのは日曜。私を含めチームの担当者が現場に集まり、アイデアを出し合って夜通し解決に努めて何とか間に合わせました。その時の一体感がすごく印象的で、約20年経った今でもまだ覚えていますね。生産設備を持たない出版社特有の問題と協力会社のありがたさを痛感した出来事です。

私の履歴書

1992年

当時の業務部「雑
誌製作課」に配属

制作の道は入社直後からはじまる。資材課が手配した紙に印刷し、加工、製本と段階を踏んで本
を完成させ、本の問屋である販売会社に納めるところまでが現・制作局の業務内容。

2002年

制作局「制作企画課」主任に就任

本づくりの中でも原価計算などを担当。その後「書籍・コミックス制作課」を経験し、「ネット戦略室」やデジタル事業局「ビジネス開発室」の兼務も。2008年に同副課長となる。

2015年

同局「制作マネジメント課」課長に就任

担当は『週刊ポスト』など。企画設計から用紙の手配、印刷、製本、販売会社に納めるまでの進行管理などを1人で担当。雑誌だけではなく『週刊ポスト』編集部から出る出版物のすべてを担う。