ポスト・セブン局 週刊ポスト

ゆうき あり

結城 有梨

2015年入社

構成力が必要な企画と、足と体力で稼ぐ
スクープ。“雑多な”雑誌本来の醍醐味が
詰まっている

プロフィール

父親がフリーランスの編集者だったことから、物心ついた頃から本に囲まれた環境で育つ。本に救われたことも多く、人に影響を与える仕事に就きたいと編集者を目指す。グラビア班、連載班、特集班にわかれている『週刊ポスト』で、特集班に配属。主に時事ニュースを切り取った特集を立案し、記者などと協力して取材を進め、ページにまとめていく。

情報収集には労を惜しまない。
人に会うことが鮮度のいいネタにつながる

『週刊ポスト』で特集を担当しています。ジャンルを横断して芸能、生活、政治、経済などすべてが対象。毎週金曜日に10本、月曜日に10本プランを提出します。先輩からは「雑誌1冊つくれるくらいの企画を」と常々言われているので、数とバリエーションを揃えるように心がけています。直近の目標はとにかくスクープを取ること! その一心で動いています。スクープを取るために重要なのは情報、そしてそれを得る人脈です。ランチは必ず昼間しか会えない人と食べます。夜も、体力と“酒飲み力”には自信があるので、24時前には家に帰らないと決めています。夕食を人と食べるのはもちろん、もしその会合が24時前に終わったら、他の“情報が転がっていそうな場所”に寄ってから帰ります。スクープを取った後、他媒体がそのネタを追随してきたときの気持ちよさには中毒性があると感じています。「その刺激をもっと味わいたい」というのも原動力のひとつです。

しっかりした企画のおもしろさがあってこそ
スクープが一層輝く!

『週刊ポスト』で連載を担当し、その後、単行本化まで進めたのが『いのちの苦しみは消える』です。著者の田中雅博さんは、末期ガンを看取ってきた内科医であり、僧侶でもあります。そして自らも末期ガンに侵されてしまいます。この先生に興味を持ち、取材したことをきっかけとして、単行本化まで実現できました。この連載や本を読んで、たくさんの「救われた」というお手紙やお電話をいただいたことが、とてもうれしかった。スクープとはまったくベクトルが異なりますが、これも幅広いジャンルを取り上げられる雑誌のおもしろさのひとつ。これからは、こうした企画や本づくりに必要な論理的構成力を鍛えていきたい。編集者として絶対に必要な能力です。いいスクープを掲載できたから雑誌がすぐ売れる、というほど簡単ではありません。『週刊ポスト』は企画ものが多く、雑誌としての土台がしっかりしている。だからこそ、その上に積み重ねるスクープも生きてくるのだと思います。

人生を変えた1冊

『東京プリズン』赤坂真理/仕事ではじめて行き詰まったときに出合いました。大学時代、留学先で感じた、外国人が日本に対して抱いているイメージの違和感…。その気持ちを消化してくれた小説です。

成長させてくれた1コマ

なんとか単行本化まで辿り着けた思い出深い1冊。私には毎週の『週刊ポスト』と並行して書籍を編集する実力がまだまだ足りないことを痛感しました。早く単行本を何冊も編集している先輩たちのようなやり手になりたいです!

  • 6:00 起床。朝食を食べながら、新聞とテレビでニュースをチェック
  • 9:00 出社。プランづくり
  • 10:30 プラン会議
  • 13:00 昼食。人と会う
  • 16:00 企画について上司と打ち合わせ
  • 17:00 コンテ作成。記者と打ち合わせ
  • 20:00 退社。会食で人と会う
  • 25:00 帰宅、就寝

自分を動かす愛用品

いつでも取材対応できるように、ICレコーダーは必須です。他には「ハイチオールC」など、お酒対策の常備薬がないと生きていけません。家にいる時間が少ないので、歯ブラシや目薬など細かいケア用品を一式持ち歩いています。

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