制作局 制作一課

しまざき

島﨑 まりん

2017年入社

本は手に触れて、重みを感じられるプロダクト。編集の思いを形あるものとして世に送り出す

プロフィール

小学館が主催した『12歳の文学賞』にて奨励賞を受賞した経験から、小学館を目指す。入社後は制作一課に配属。週刊まんが誌『ビッグコミックスピリッツ』と2・3・4歳向け学習絵本『めばえ』を担当し、両編集部の増刊や単行本の制作も担う。プライベートでも書店イベントに赴き、好きな作家や作品の情報を収集している。いつか星野源の本をつくることを夢見て企画案を熟成中。

本づくりにも原価がある。
編集と印刷所をつなぐ制作の仕事

担当する『ビッグコミックスピリッツ』と『めばえ』では、まず本や雑誌をどのような仕組みでつくるか編集者と相談して決定します。次いで費用としてかかる印刷代などの原価計算をして、予算に収まるように調整。そして表紙やグラビア、本文ページの各ページ数や色数などを記載した設計図を印刷会社に発注します。また、実際の制作過程でのスケジュールおよび品質管理も担っています。これが制作の仕事です。付録をつくるときは、内容にも少し関与します。付録制作会社に編集部の意図を漏らさず慎重に伝えながら、「こうしたらもっとおもしろい、メリットがある」という話を詰めていくのです。『めばえ』の付録は幼児向けのおもちゃ。けがなどの事故が起きないように、指を挟みそうな隙間を埋めるなど十分な配慮が必要です。安全性やコスト面などによって仕様が変更になることもあります。それらを随時きちんと確認して、関係各所に伝えていく正確性を常に意識しています。

編集から制作、印刷、製本、加工まで。
たくさんの手によって本になる

制作の役目は、形のある“紙の本”づくり。もちろん実際に手を動かしているのは私たちではなく、印刷会社や製本会社、加工会社。そうした外部の人たちと毎日のようにお会いすると、本当にいろいろな人の手によって1冊の本ができているのだなと実感します。また、本が編集者の思い・イメージ通りの形になるよう、最大限サポートしていくことが、私たちの重要な任務。デジタルでの展開が増えているとはいえ、まだ多くの本が紙でつくられるプロダクトである限り、派手さはなくとも本当に大切な仕事です。一方で、編集部配属になった同期に比べ、私は日頃企画やネタを提出する機会は多くありません。しかし出版社で働いている以上、どの立場であっても常に企画を考える人間でありたい。本を買う、映画を観る、イベントに行く、食べる・飲む。編集者たちに負けないよう、興味あるものに積極的に関わって自己研鑽しています。いち出版人として、きっと今の刺激が将来役に立つはずです!

人生を変えた1冊

『笑う大天使』川原泉/家族で京都旅行に行った小学6年生のとき、恵文社一乗寺店で買いました。恋愛だけが少女まんがではないと教えてもらった私のバイブルです。作中のセリフ回しを今でもつい真似してしまうほど影響を受けています。

就活生へ1コト

漠然とした就活への不安を打ち消すためには、何か行動することが有効だと思います。私はとにかくたくさんOB訪問をしました。やらないで後悔するより、やって後悔したほうがいい。何ごとにも果敢に挑戦してもらいたいです。

  • 7:00 起床
  • 9:30 出社
  • 10:00 メールチェック
  • 11:00 文芸新刊の原価計算
  • 12:00 会社の近所で先輩と昼食
  • 13:00 『めばえ』編集部と打ち合わせ
  • 14:00 文芸重版の発注
  • 15:00 付録の発注先と打ち合わせ
  • 16:00 付録会議
  • 17:00 『ビッグコミックスピリッツ』最新号の発注
  • 18:00 明細チェック
  • 20:30 退社
  • 21:00 映画を観たり、友人と会う。
    趣味のスクラップブックづくりなど
  • 24:00 就寝

自分を動かす愛用品

“メモ魔”なので手帳は必須。制作局用のノートは配属2か月で3冊目になりました。名刺は書店イベントなどで作家さんに渡せるように常に携帯。また、父譲りの阪神ファンなので、ファンクラブ限定の水筒を父から強奪しました(笑)

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