第一コミック局 Cheese!

たが きょうこ

多賀 香子

2017年入社

丁寧に作家と向き合いながら
それぞれの個性を引き出すために

プロフィール

まんが雑誌『ちゃお』を小学生の頃に読みはじめたことからまんが好きになる。以来、『少年ジャンプ』『花とゆめ』『Cheese!』など、少女まんがはもちろん、いろいろなジャンルのまんがを読んできた。『Cheese!』編集部では、連載1本の他、新人や投稿者など10人程度の作家を担当。新人と読み切り作品をつくりながら、目次や記事ページなどの編集もしている。

友だちとの恋バナから
キュンとするエピソードをひねり出す!

『Cheese!』編集部配属になって、思ったよりも個人の裁量が大きいことに驚いています。『なめて、かじって、ときどき愛でて』という連載まんがの担当に付いていますが、先輩が打ち合わせに同席したのは一度だけ。次からはひとりで担当しています。その先生は今、関西に住んでいるので、普段の打ち合わせはLINEや電話で行いつつ、1か月に1回は関西まで直接会いに行っています。まだ私にストーリーなどの大局を考える能力はないので、ひたすらキュンとするエピソードを提案するのが主な仕事。友だちと“恋バナ”して、日常のちょっとした断片を収集しています(笑)。今一番苦労しているのは「何かピンとこない」「あまりキュンとしない」のはわかっているのに、どこを直していいのかわからない、という場合。そういうときは先輩に聞くと、的確に答えてくれます。私も早く作家さんに、読者をキュンとさせるのに最適な意見が言えるようになって、「“恋バナまんが”なら任せて!」という編集者になりたいです。

読者も作家も満足するまんがをつくるため
相手の話を“聞ける”ようになりたい

編集者になってみて、読者のときは本当の意味で“読んでいなかった”のだなと感じています。ストーリーだけパーッと追って読んだ気になっていました。しかしつくる側になってみると、吹き出しの大きさやコマ割りなど、とても細かい部分にまで気を遣って描かれていることを理解しました。これまで読んできたまんがに本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。作家にもいろいろなタイプの方がいます。それぞれの個性や性格を把握して向き合わなければなりません。たとえば締め切りに遅れている作家に対して、励ませばいいのか、強めに叱るのがいいのか…。まだ叱るのが苦手なので、今は全力で励ましています。しかし今後はそれではダメな場面も出てくるはず。だからきちんと相手の気持ちを理解し、その時々に合った対応のできる編集者になりたい。それにはまず“聞く”ことが何よりの勉強だと思っています。作家から何でも相談されて、読者も作家も満足のいくまんがをつくる……それが目標です。

人生を変えた1冊

『学園アリス』樋口橘/小学生のときに初めて自分のお小遣いで買ったまんがです。雑誌で読んでいましたが、自分の部屋に置いておきたいと思って。設定が複雑で文字が多いにもかかわらず、すんなり読めて、今でも勉強になります。

就活生へ1コト

当初は編集者を目指してはいませんでしたが、就活を進めていくうちに、あまり楽しめていない自分に気がついたんです。そこで芽生えた編集への思い……「絶対にこれをやる」とまでは言い切れなかったけれど、その小さな気持ちを信じてみました。

  • 10:00 起床
  • 11:00 出社、メールチェック
  • 14:00 投稿者の原稿持ち込みに対応
  • 15:00 記事ページのラフを切る
  • 17:00 デザイナーと付録の打ち合わせ
  • 18:00 ネーム(ラフコンテ)を見る
  • 20:00 作家と電話で打ち合わせ
  • 22:00 友だちに会ったり電話でネタ集め
  • 26:00 就寝

自分を動かす愛用品

本当に甘党で、人生にマストです。和洋問わず、何でも好き。ランチがパンケーキでもまったく問題ありません。あまり太らないタイプでしたが、編集部にお菓子がたくさん置いてあって、ちょっと危機感を感じています(笑)

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