第三児童学習局 図鑑

おおやぶ ゆり

大藪 百合

2010年入社

圧倒的な現場主義がシェア1位を支える。
取材を怠らない努力が編集部のDNA

プロフィール

入社後、マーケティング局宣伝グループに配属され、子ども向けの雑誌や本の宣伝を担当。東日本大震災時には、“読み聞かせラジオ番組”を立ち上げ、東北と関東で放送した。2012年、図鑑編集部に異動し、現在22巻ある『図鑑NEO』のうち「恐竜」を担当。また宣伝にいた経験を生かし、マーケティング局と連携して芦田愛菜さんを起用した広告を実現させる。

日々更新されていく自然科学の世界。
その歴史から最新情報まで伝えたい

『図鑑NEO』の部署に配属されてすぐに恐竜担当になり、2年かけて恐竜の図鑑をつくりました。編集の仕事自体も初めてでしたし、恐竜について知っていることなんて映画の『ジュラシック・パーク』くらい。だから恐竜の発掘現場や、日本古生物学会などに取材に出向きながら猛勉強しました。どの分野も日々研究が積み重ねられているので、研究者とも連絡を取り続けて、自らの勉強も忘れずに。そういう努力を惜しまないのが図鑑NEO編集部のDNAなんです。しかしいくら勉強しても、専門家の先生たちにしてみたら、私たちは素人同然。だからわからないことは素直に“わからない”と聞く姿勢が大切です。難しい単語の意味も、複雑な理屈も、わかるまでしつこく聞きました。そうした取材や編集を通して、編集部のみんなは各ジャンルに詳しくなっていきます。図鑑は地球のあらゆる事象がターゲット。気になる生き物は、研究も兼ねて編集部で飼育することもあります。みんな本当に勉強熱心です。

周囲のサポートに支えられながら
子育てと編集を両立する

現在は2歳の子どもがいます。20代で産んだのでもう少しキャリアを積んでからでも良かったかなと思うこともありますが、図鑑や児童書の編集者という意味では身近にいいモニターができました。時間的な制約はどうしてもあるものの、周囲のサポートのおかげで仕事に打ち込める環境を保てています。私が恐竜の図鑑をつくるうえでこだわったことのひとつに、大きな恐竜は大きく載せる、がありました。子どもたちは恐竜のサイズ感に魅力を感じるからです。でも原寸大で載せると、恐竜は絶対に紙面からあふれてしまう。そこで図鑑のカバー裏に歯の写真を原寸大で載せる工夫もしました。私のあふれた思いです。実は、恐竜の化石が発掘されている現場は平和な地域のみ。情勢不安定な地域の地理情報は国家機密で、発掘に価値を見出してもいない。私の夢は、世界中の人々が図鑑を通して恐竜の化石や発掘現場の貴重さを感じ、戦争がなくなること。本を通じて、平和に貢献できたらいいなと思っています。

人生を変えた1冊

『子どもの宇宙』河合隼雄・『不思議の国のアリス』ルイス・キャロル/子どもは無限の可能性を秘めています。子ども向けの本をつくる仕事が、他に替えのきかない、スペシャルなものだと感じさせてくれる2冊です。

成長させてくれた1コマ

『小学館の図鑑NEO 新版 恐竜 DVDつき』/編集者として1冊まるごと任せてもらった初めての作品でしたし、DVDをつけるというのは編集部としても新たな挑戦でした。膨大なデータからおもしろいと思う情報を吟味しています。

  • 6:00 起床
  • 8:30 息子を保育園へ
  • 9:30 出社後、メールチェック
  • 10:00 打ち合わせ
  • 13:00 ラフ・原稿書き
  • 16:00 取材に出る
  • 18:00 帰社せずそのまま保育園にお迎え
  • 19:00 夕食など
  • 21:00 寝かしつけ
  • 22:00 翌日の準備
  • 24:00 就寝

自分を動かす愛用品

実は私、宝塚大好きの“ヅカヲタ”なんです。フィナーレのパレードでは、背負う羽根の大きさでトップスターや2番手3番手などの序列がわかるのですが、この法則はトリケラトプスのえりかざりと同じ。意外な共通点にひとりで萌えています!

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