マーケティング局 コミックSP室(宣伝)

くまがい ゆうき

熊谷 友希

2017年入社

コミュニケーション能力が問われるのは、
宣伝も編集も同じ

プロフィール

高校までは文系科目が得意だったが、就職に有利と聞き、無理して数学を勉強して理系に進む。大学院では「FGF4」というタンパク質の研究に従事。研究中の癒しがまんがと小説だったため小学館を志望する。『ちゃお』『ぷっちぐみ』『サンデーGX(ジェネックス)』『ゲッサン』『ガガガ文庫』の5編集部の宣伝を担当、イベントの立ち会いも多い。

作品を広め、魅力を伝えるために
書店で映える宣伝物を追求

担当している5つの編集部から新刊が発売されるタイミングに合わせて、POPや販売台などの宣伝物をつくって書店に送る、というのが基本の仕事です。まず発刊物の部数、人気状況、宣伝予算などを勘案して、宣伝戦略を組み立てます。宣伝物をつくる場合は外部デザイナーや印刷会社とやりとりしながら、完成まで進めていきます。当然のことながら、担当する作品を読み込み、理解することが重要。一方で、たくさんの本がある書店の中での目立ち方やたたずまいも考慮しなければなりません。幸いなことに神保町は本の町。書店に足繁く通って、現場で確認しています。実際に宣伝物を使うかどうかの判断は書店に委ねることになるので、自分が担当したポスターなどが使われていると、つい顔がほころんでしまいますね。宣伝担当は縁の下の力持ち。魅力的かつ効果的な宣伝物をつくって作品の周知に尽力し、売上向上に貢献していきたいです。

宣伝と編集の両方の視点を知ることで
より効果的なまんがの宣伝につなげる

宣伝担当として業務に当たることによって、より実務的な視点でまんがを見ることができるようになりました。たとえば、POPやポスターなどに使いやすい絵/使いにくい絵というものがあります。目線が無い顔より、目線がある顔のほうが宣伝素材としては使いやすい。それを理解したことは、今後仮に編集の立場になっても役に立つのではないでしょうか。編集と宣伝がお互いにニーズを理解していると、宣伝素材という観点に立っても効率は上がり、内容も深めていけると思っています。現在の私の課題は、宣伝物製作時のデザイナーへの発注です。毎回自分なりにすごく準備して臨んでいますが、デザイナーからの質問に十分に答えられず、何度も修正してもらうことがあります。人に思いを伝えるのは本当に難しい。製作物で趣旨を伝えていくという仕事は、宣伝も編集も同じこと。宣伝物を「編集する」という意識を強く持って、円滑にコミュニケーションを取っていける能力を身に付けたいです。

人生を変えた1冊

『夏の庭 The Friends』湯本香樹実/小説が嫌いだった中学生時代、読書感想文を書くために仕方なく読みました。それなのに、のめり込んでボロ泣きしてしまいました。本を大好きになるきっかけをくれた作品です。

就活生へ1コト

理系大学院まで進学したこともあり、本当に出版業に進みたいのか死ぬほど悩んだ揚げ句、入社試験を受けた出版社は小学館のみ。それでご縁がありました。どんなやり方で、どんな結果になろうとも、考え抜けば自分に納得ができるはずです。

  • 8:00 起床
  • 9:30 出社、メールチェック、会議
  • 12:00 昼食
  • 13:00 メールの返信、会議、宣伝物の校正作業
  • 20:00 退社、書店チェック、会食など
  • 21:00 担当編集部の作品を読む
  • 24:00 就寝

自分を動かす愛用品

以前は書き込んだメモをワードで打ち直し、出力してメモ帳や手帳に貼っていました。今はもう余裕がなく、手書きのままです。また、仕事をはじめ、いろいろと目を酷使しているからか視力が落ちました。今は眼鏡が手放せません。

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