カナゾー

ニックネーム:カナゾー <女性>

専攻学部学科:文学部日本文学科
配属志望部署:コミック誌

分析結果

<自己分析による「私の能力」>

就活に定跡なし! 自分らしく!

PERSONALITYただの将棋女子です

面接では、8割将棋の話をしていたと思います。ここ1、2年で藤井聡太七段が29連勝し、羽生善治竜王が国民栄誉賞を受賞し、加藤一二三九段がバラエティーで大人気となりました。その将棋界の勢いにかなり便乗した結果、第一志望の小学館から内定をいただけました。すべては時の運だと思っています。私は、将棋をやっていることを除けば、そこらへんにいる本好きのオタク女子です。しかし、オタクであることが就活においてプラスになるのが出版社! 年に100杯以上かき氷を食べ歩くことも、アプリゲーム関連のツイートで3万リツイートされたことも、立派な武器になったと、振り返れば思います。自分みたいな人はそこらへんにいるけど、自分にしかない経験があるということを、自己PRに悩んでこの文章を読んでいる人には見つけてほしいです。

静岡へ将棋のタイトル戦を見にいったときに買った記念扇子。豊島将之先生が最推しの棋士。

STRONG POINT将棋バーへ、ぜひいらしてください

「私は現在、将棋バーで働いています」。面接冒頭、自己紹介や自己PRを求められた際は、必ずアルバイトの話をしていました。返ってくるのは決まって「どういうシステム?」「君が相手するの?」といった疑問の言葉。「得意な質問がきた!」と内心ガッツポーズしながら、面接官に、お店に来た新規のお客様にする説明を、お店にいなくても想像できるよう心がけて説明しました。初めて会う人だからこそ、笑顔で丁寧にわかりやすく会話をすること。「お客様でも面接官でも同じ人だ」⋯⋯そう考えることで、面接では自然な自分を見せられたと感じています。

お酒を飲みながら、将棋が指せるんです。

WEAK POINTこの文章は人事の方が添削してくれるはず⋯⋯

文章を読むのは昔から大好きでしたが、書くのはからきしダメダメな私。出版社のとことん「書かせる」ESに戦意喪失ぎみでした。けれども何とかES通過することができたのは、何度もESや作文を添削してくれた先輩方や友達がいたから。「ESのこのネタおもしろくないから変えて!」と正直に言ってくれた先輩や、真夜中に送りつけられた三題噺にきちんと感想をくれた友達には頭が上がりません。ひとりで就活してたら、きっと深夜テンションのポエミーな文章を出版社に送っていたんだろうなと考えると、背筋がゾッとします。就活は個人戦では無理でした。

この日は、返信は朝でした。

内定者への質問状

カナゾーさん、こんにちは。小学館人事のM島です。冷静沈着で、かつ相手の気持ちを考えながら行動できるカナゾーさん。家庭訪問でご実家に伺った際も、細やかに対応してくれました。でも、内には本への熱いものを持っているのがまた魅力です。そんなカナゾーさんに質問です。

カナゾーさんが思う、学生と小学館社員の
共通項と相違点をそれぞれ教えてください。

小学館人事 M島

共通項は、おもしろいと思っているものが広くあること。いろいろな経験に手を出せること。相違点は、おもしろいいものを元のおもしろさ以上に人に伝えられるか、だと思います。これまで内定者たちと数回集まった中で、彼らは自分の中のおもしろいものを表現することが、大学の友達よりも上手いな、と感じました。H君が言う料理店には行ってみたくなるし、Tさんの話の中に出てくる人たちには会ってみたくなる。大学生のうちの一対一であれば、そうやって話すだけでいいけれど、小学館という会社で働くには、それをメディアを通じてもっと多くの人に伝えることができなければいけないと考えています。どのような順番で話したらもっと興味を引けるか、どのような見せ方をしたら喜ばれるか、を考えて世に伝えていくことが、私たちが学生から社員へと変わっていく一歩となっていくのではないでしょうか。