あのときの彼女、
そしていまの彼女。
2年前、新入社員だった彼女が自筆で採用サイトに書き記した文章が忘れられない。理由は、とても「まっすぐ」だったから。その文章は他人の目を気にしておらず、自分の気持ちに正直な言葉がとても生々しかった。その青臭い勇気に、大人の私が怯んだのをよく覚えている。入社3年目、経験を積んだ彼女は、いま自ら立ち上げた宇宙食をテーマにした「食まんが」を担当している。「読んだ人が『自分は世界にひとりじゃない』と思えるまんがをつくりたい」。2年前にそう綴った彼女の言葉が真実かどうか、それは彼女が担当するまんがを読めばわかるはずだ。そう思い、今日も私は神保町を後にする。(by ネコ偏愛者・制作会社ディレクター)