マーケティング局 コミックSP室

こやす こういち子安 幸一(新入社員)

読者の人生を創り上げる
“きっかけ”をつくるために。

プロフィール

昔から文系科目と縁がなく、パソコンが好きで情報学を専攻。大学、大学院では6年間軽音楽サークルでバンド活動を行う一方で、書店でのアルバイト経験を生かして絵本とIoTの融合を目指し、読み聞かせに関する研究を行う。当時、理系の先輩が出版社に入社した話を聞いて、たくさんのキャラクターと働けるのは楽しそうだと思い小学館を志望。『ゲッサン』『サンデー』『てれびくん』『サンデーコミックス』の販売を担当。【好きなもの】ベース

刺激的な作品のルーツをさぐる。興味関心は「おもしろい」から。

子どもの頃は無邪気にゲームをしたりまんがを読んだり、とにかく娯楽という娯楽ばかりを楽しんでいました(笑)。高校の頃から音楽を始め、ゲームやアニメなどの作品のサントラを聴いて、物語と音楽に対して真剣に向き合うようになりました。「どういう気持ちでこの曲順にしたのかな」とか「ここにこの音を当てはめたのはなんでだろう」など。けれど、そこには大抵原作があって物語をつくっている人たちがいることを知りました。どんな人にもその人をつくり上げたルーツがあって、純粋に作品を楽しんだ後は、とにかくその作者のルーツやそれをつくり上げた人たちを調べるようになりました。誰かに音楽やまんがを勧めるとき、どうやって勧めれば読んでくれるのかをよく考えていたように思います。ちゃんと伝わったかはさておき(笑)。小学館には人の人生に影響を与えた作品が本当に多く存在します。そんな企業は多くはありません。それだけたくさんの「おもしろい」が詰まった出版社を志望しました。

  • 担当作について販売会社と相談する様子。明るく元気に話しましょう。

  • 休日に友人たちとライブをする様子。音を出すとスカッとします!

読者と作品を繋げるために、まず知ってもらうこと。

現在、マーケティング局ではとにかく効率的に売上を伸ばすことが求められます。編集部と協力し、販売会社、書店との連携を深めながら読者に作品を知ってもらい、買ってもらうことです。常日頃から上司には「相手の気持ちになって考えているかどうか」を問われます。自分がつくっているものが誰に向けたものなのか、これは「小さな資料」であっても、「外に出す資料」であっても同じで、そこを考えながら仕事をすることが最終的に読者に繋がると思い、日々勉強しています。もちろん日頃から書店に足を運ぶことで、この書店の人は何を思って売り場をつくってくれたのか。限られたスペースでどういった宣伝物が必要か。土地柄を意識して売り込みができているか。書店員さんに直接聞くことも多くありますが、その時間に売り場を見て、読者を見て、書店員さんと話して、そこで初めて見えてくることは多くあります。たくさんの娯楽がある世の中です。どんなにおもしろくても知ってもらえなければ手にとってもらえません。誰に向けた物語なのか、どうしたら振り向いてくれるのか。とにかく考えて考えて、ダメならご飯を食べてから考えましょう。

  • 現在担当している雑誌、コミックス。
    これ以外にもたくさんのタイトルがあります。

  • 自分の身体の一部をつくっていると言っても過言ではない「うどん」。また香川に行きたいです!

未来で芽生えるのは、今まいた種。

小学館は歴史の長い会社ですが、新しいことにはちゃんと目を光らせています。もっと新しい事業に挑戦してもおもしろそうですし、書店と協力して新しい形態を生み出すのもリアルコミュニケーションができていいと思います。雑誌や書籍に今後どういう変化が訪れるのかはわかりません。電子書籍にすべて移り変わっているかもしれませんし、紙の本と同じ形状をしていながら中身は電子ペーパーで、内容を選択できるようになっているかもしれません。結局媒体は紙でもデジタルでもよくて、より多くの読者に物語や情報を伝えたいという気持ちはみんな変わりません。昨今ライツビジネスに注目が集まっていますが、キャラクターを何に使うのか、本当に作家、読者、利用者が喜んでくれるのか。その気持ちを忘れずに小学館で働けていたらいいなと思います。そのために流行りと新しいものには必ず触っておくこと。未来のことは簡単に予想できませんが、昔から物語のノウハウがたくさん詰まった会社です。未来の種は今まかなければ、そのとき芽生えないということをみんなが自覚しています。

おもしろ層Q&A

Q.もし、小学館に入社していなかったら、何をしている?

A.IT系のエンジニアです。元々そういう勉強をしていたというのもありますが、それでも仕事をしながらどうやってキャラクターをそこに組み込めるかを考えていたと思います。身近にまんがやアニメのキャラクターの存在があると普段から楽しく過ごせそうです。

Q.もし、遊園地に速すぎるジェットコースターと、
遅すぎる観覧車しかなかったら、どっちに乗る?

A.「速すぎるジェットコースター」でしょうか。それもこれ以上ないぐらい速いやつ。乗ったら服が全部はだけちゃうぐらいのやつですね。毛は抜けちゃ困るけど。富士急のジェットコースターなんか比にならないぐらい。「遅すぎる観覧車」はなんか再現できてしまいそうだから。

Q.もし、手に入るなら未来が読める能力と人の心が読める能力、どっち?

A.「人の心を読める能力」です。未来が読めてもどうしようもないことがありそうだけれど、人の心を掴む方法はどこかに転がっていそうだし、それがわかればきっとみんなハッピーで便利。未来がわかってしまうと「予想」することをしなくなってしまいそう。

Q.おもしろい(interesting)ことと、おもしろい(funny)こと、
今どっちを求めてる?

A.選べない⋯⋯けれど! Funnyのおもしろいこと! 自分から探さないとFunnyは出てきません。個人的にInterestingは勝手に湧き出てくるものです! Funnyを探すこと自体がInterestingにつながっているのかもしれませんが⋯⋯!

1日の仕事の流れ

  • 7時起床
  • 9時30分出社。メールチェック
  • 10時担当作の売れ行きを確認
  • 12時昼食
  • 13時会議
  • 15時販売会社と打ち合わせ
  • 17時編集部と打ち合わせ
  • 18時資料づくり
  • 20時友人とご飯
  • 24時就寝

発掘!おもしろ層

HMDをつけて動いている様子。VRなどのHMDをつけているとき、その人だけの世界が広がっているため、他人からは「何か」が見えません。そのため人の動きが滑稽でおもしろく見えます。このときは確か「金魚」と戦っていたような気がします(笑)。

3rd EYE サイト製作者は見た!

5年後、10年後にまた会いましょう。

夢が人を動かす原動力になる。そんな当たり前のことを、あらためて気づかせてくれた。長く仕事をしていると、経験も知識も増えて、夢と思っていたことが実際に叶うようになり、いつの間にか夢は目標や課題という現実味を帯びた言葉に色変わりしてしまう。音楽とアニメ、キャラクターが好きで、「いつか小学館が関わる映画のクレジットに自分の名前が載るような仕事がしたい」という夢を持つ彼はこうも言う。「就活時から強く志望していたからこそ、名前が載っても恥ずかしくないような成果をきちんと出したい」。そのためにも現在、販売という部署で自分がすべきこと、できることに研鑽を積む。スペックを増やして自分を磨いた彼に、5年後10年後再び会って、そのとき抱く新たな夢の話を聞いてみたい。(by ネコ偏愛者・制作会社ディレクター)