うらやましいぞ、金子君。
表があれば裏がある。そして、その裏の裏も。世の中の数多ある出来事にさまざまな角度から光を当て真相を読者に届けるのが、彼の仕事。新聞やテレビではすくいきれない埋もれたエピソード、踏み込めない深層まで雑多に扱う事ができるのが週刊誌の良さだと、彼は言う。女性週刊誌の編集者として1年目、まだ駆け出しだが、妙に落ち着きある口調と柔らかな物腰は、初対面の人間にも安心感を与える。しかし、先輩からは「軽い」とお墨つきをもらう自他共に認めるお調子者。人を信用させる平静な風情と、相反する軽さ、表裏を兼ね備える。さすがは週刊誌編集者、というのはいささか深読みし過ぎか。いずれにせよ悔しいほど得な性格。(by ネコ偏愛者・制作会社ディレクター)