女性メディア局 CanCam

ときよし あかね時吉 茜(新入社員)

雑誌が好き、だからたくさんの人に
愛されるコンテンツをつくりたい。

プロフィール

物心ついたときから絵や写真を見たり、物語の世界に浸るのが好き。「なるべく楽しいことだけをして生きていたい」という一心で進路選択をし続けた結果、小学館に入社。『CanCam』に配属され、ミーハー心を満たされる幸せな日々を送っている。趣味は旅行と買い物。【好きなもの】お好み焼き:好きすぎてお好み焼き屋になろうかと思ったほど。ただしひっくり返すのは苦手。

ファッション誌は「夢」である!

中学生のときからファッション誌を読むのが大好きで、当時の私は「こんな楽しいものをつくる仕事なんて、遊びじゃないか」と思い、編集者になろうと決めました。大学生のときには、ファッション誌の編集部でインターンをしていたのですが、想像以上に大変な仕事で「自分には向いていないかも」と落ち込みました。そんなとき、青森県に住む中学生の女の子から編集部へ手紙が届いて、「毎月この雑誌を読むのが楽しみです。私もいつか必ず編集者になります」と書いてあったのです。かつての自分を重ね、この子がどういう気持ちで手紙を送ったのか想像したら、少し泣きそうになりました。ファッション誌は、パラパラとページをめくるだけでも十分楽しめます。でも私が編集者になりたかったのは、雑誌がこうやって誰かの夢になることもできる素晴らしいものだからです。「こんな素敵な服が着たい」「こんな風になりたい」と思って雑誌を読む時間が、日常のささやかな癒しになったり、自分の世界を広げるきっかけになったりして欲しい。そんな願いを込めて雑誌をつくっていきたいと思っています。

  • 初めてファッションの特集ページを担当し、自分の名前が載った11月号。

  • クリスマスコフレの撮影で使ったコスメ。100近くのブランドのコスメを集めるのは大変でした。

プロたちと最高の「かわいい」を求めて。

『CanCam』に配属されてからは、ファッション、ビューティー、ライフスタイルと毎月さまざまな企画を担当し、日々慣れないことに奮闘しています。初めて担当した読者の変身企画では、上司や先輩に助けてもらいながら、モデルとなってくれる読者探し→撮影のアポ取り→原稿を書くまでをひとりでやりました。どう動けばいいのか戸惑うこともありましたが、モデルを務める読者さんの魅力や人柄を誌面で伝えるにはどうしたらいいか考えるのが、とても楽しかったです。自分が伝えていたイメージ以上に読者さんを素敵に変身させてくれたヘアメークさん、カメラマンさんの「プロの仕事」に感動して、こういう人たちに「一緒に仕事がしたい」と思ってもらえる編集者になろうと思いました。担当企画の他にも、女性誌の編集者にはさまざまな仕事があります。展示会やナイトプール、写真集の発売イベントなどにも行ったりするので、体力は必要です。帰宅して気絶するように眠る日もありますが、撮影でかわいい写真を見られたら疲れなんて一瞬で吹き飛びます! そんな「かわいい」の威力を読者の人にも届けたい、というのが今のモチベーションです。

  • 人気アイドルグループ「BOYS AND MEN」の写真集発売記念のお渡し会。

  • ヘアメークさんにクリスマスコフレを使ったメークのポイントを取材しているところ。

「『CanCam』から目が離せない」と思わせたい!

私は、ちょうど『CanCam』の読者世代。だからこそ、自分の感覚に頼りすぎてしまうことがないよう、休日は友人に話を聞いたり、ショッピングがてら人を観察したりしています。おもしろい企画も素敵なページも、そういう時間と労力のうえに成り立っているのだと周りの先輩たちを見て思いました。もちろん、自分の感覚も大事にしたいですし、好きなようにやりたいという気持ちもあるのですが(笑)。今は読者を知って、どうやったら喜んでもらえるのかを学ぶことが第一です。難しくて、できない自分と格闘する日々ですが、それも含めてこの仕事は楽しいと思います。『CanCam』は今、大きく変わろうとしています。紙の雑誌をつくる以外のこともできるので、「おもしろいときに出版社に入ったな」と思っています。時代に振り落とされないようにするのではなく、「やっぱり『CanCam』って若い女性を代表するメディアだな」というくらいの存在感を示していけるよう、いろいろなことに挑戦していきたいです。

おもしろ層Q&A

Q.もし、小学館に入社していなかったら、何をしている?

A.保育士か、美術館の監視員か、占い師。

Q.もし、遊園地に速すぎるジェットコースターと、
遅すぎる観覧車しかなかったら、どっちに乗る?

A.速すぎるジェットコースター。絶叫アトラクションは大好きなので。

Q.もし、手に入るなら未来が読める能力と人の心が読める能力、どっち?

A.どちらも幸せにはなれなさそうなので欲しくないですが、強いて言うなら人の心が読める能力。人の心が読めても読めなくても、実生活でやることは変わらない気がします。

Q.おもしろい(interesting)ことと、おもしろい(funny)こと、
今どっちを求めてる?

A.もちろん、どちらもです。知らないこと、心惹かれるものにはどんどん手を伸ばしていきたいですし、人生楽しく生きたいので笑いは不可欠です!

1日の仕事の流れ

  • 6時起床
  • 8時~13時撮影
  • 13時30分メールチェック
  • 14時昼食
  • 15時次号の企画打ち合わせ
  • 16時資料室でコンテを描く
  • 17時メールチェック
  • 20時友だちと夕食
  • 24時就寝

発掘!おもしろ層

私にとって「おもしろい」のすべてが詰まっているのがこの映画。ふたりの男女が話しているだけなのですが、思索に富んでいて何度観ても飽きないよさがあり⋯⋯と隙あらば語りたくなるほど好きな作品です。

3rd EYE サイト製作者は見た!

小さな体の大っきな器。

掴みどころがなかった。どう書けばいいのかイメージがつかないまま彼女との話は進んだ。本人いわく、「頑固でマイペース」「じっとしているのが苦手」「精神年齢は、幼稚園生もしくは30〜40歳くらいと言われる」「人の話が耳に入っていないことが時々あって、脈略ないことを急に話して驚かれることがある」などなど。型にはめようとしてもスルリと逃げられてしまう、などとぼんやり考えていた時、彼女が言った。「体力も精神力も求められる仕事だけど、これ以上にやりたい仕事はないと思っています。こんな雑誌をつくりたい、こんなWebメディアをつくりたい、そういうビジョンは持っています」。そんな断言というか宣言にまた虚を衝かれ、未来の大器に白旗を振るしかなかった。(by ネコ偏愛者・制作会社ディレクター)