小さな体の大っきな器。
掴みどころがなかった。どう書けばいいのかイメージがつかないまま彼女との話は進んだ。本人いわく、「頑固でマイペース」「じっとしているのが苦手」「精神年齢は、幼稚園生もしくは30〜40歳くらいと言われる」「人の話が耳に入っていないことが時々あって、脈略ないことを急に話して驚かれることがある」などなど。型にはめようとしてもスルリと逃げられてしまう、などとぼんやり考えていた時、彼女が言った。「体力も精神力も求められる仕事だけど、これ以上にやりたい仕事はないと思っています。こんな雑誌をつくりたい、こんなWebメディアをつくりたい、そういうビジョンは持っています」。そんな断言というか宣言にまた虚を衝かれ、未来の大器に白旗を振るしかなかった。(by ネコ偏愛者・制作会社ディレクター)