マーケティング局 コミックSP室(販売)

ささき しゅんすけ

佐々木 俊典

2015年入社

みんなでつくりあげた作品を、
確実に読者に届けるための場づくり

プロフィール

大学1〜4年生まで、同人誌などを制作するミステリー小説研究会に所属。小学館に入社後はコミックSP室に配属される。『少年サンデー』『コロコロイチバン!』『ゲッサン』『マンガワン』『ガガガ文庫』と5つの媒体の販売を担当。編集部や宣伝担当などと相談しながら、発売される雑誌や単行本の発行部数、場合によっては値段も決定。より多くの読者に手に取ってもらえるような増売施策を打っていく。

部数決定は過去の数字を参考にしつつ
ときには自分の感覚も信じる

現在担当している編集部は5つ。雑誌や単行本などその刊行物すべてを合わせると、ひと月で20点ほどになります。各編集部から発売される本には、編集部の魂が込められています。その気持ちに応えるべく、積極的に販売会社や書店へ働きかけるのが私の仕事。作品のおもしろさや、売れる可能性が広がる具体的なデータなどを伝えて、受注につなげるのです。特に映像化や賞レースに入賞というトピックスがあるときがチャンスで、書店になるべくたくさん置いてもらえるように編集部・宣伝担当と作戦を立てます。発行数・重版数については、過去の実績や類書の例などを参考に検討を重ねていく冷静さが必要です。ただ、編集部の熱い思いを聞いていると話は盛り上がり、思い入れもどんどん強くなっていきます。本をたくさん刷りたい、という気持ちは、私も編集者と同じ。みずから書店員への市場調査も行い、そこで得た自分の肌感覚や、ときには自分の直感を信じて、冷静と情熱の間で勝負に出ます。

販売の醍醐味は、書店という場所で
読者との接点をつくること

あだち充先生の作品『MIX』に、国民的まんが『タッチ』のキャラクター・上杉達也が登場したコミックス第11巻。この販売促進施策として、宣伝担当がポスター、ノベルティー、TVCMを作成。私は店頭で大きく展開してもらえるように販売会社、書店と交渉したところ、全国の2000軒以上の書店でコーナーを作成してもらい、既刊を含めて大きく売り伸ばしました。販売の醍醐味は読者との接点をつくること。読者に魅力的なキャンペーンを打つことができれば、今まで作品を読んだことのなかった人が書店に足を運び、本を手にとってくれるかもしれない。結果、売上が伸びて、書店・作家のよろこびに繋がります。販売は、本づくりに関わった全員を幸せにできる仕事だと自負しています! 今年(2017年)、私の販売担当まんが『からかい上手の高木さん』の売上増に対し、編集者、宣伝担当者とともにチームで会社から表彰されました。大きな励みとなり、もっと売り伸ばしていこうと気持ちを新たにしました。

人生を変えた1冊

私の誕生日は1991年8月13日。5歳の誕生日に両親に買ってもらったのが『コロコロコミック』1996年9月号です。まんがや物語に親しむようになったきっかけは、『コロコロコミック』をおいて他にありません。

成長させてくれた1コマ

人気まんがの作家たちに描き下ろしてもらい、宣伝がつくったサイト『KYUNPAD』。それに連動して、書店でのフェアを実施しました。担当の『からかい上手の高木さん』のみならず、青年系・少女系のまんがの売り伸ばしにも成功しました。

  • 6:00 起床
  • 9:30 出社、メール処理
  • 11:00 販売会社との月1回の会議に出席
  • 12:00 神保町界隈でランチ
  • 13:00 課会(SP室内で情報共有)
  • 14:00 編集部との会議
  • 15:00 編集者と次月の増売施策について打ち合わせ
  • 16:00 資料の作成
  • 17:00 部数決定会議
  • 19:00 編集部と打ち合わせ
  • 20:00 退社し、他社の営業部の方と食事に行ったり、家で気になる本をじっくり読む
  • 24:00 就寝

自分を動かす愛用品

編集者は働いている時間帯が少し違うので、私が退社後に連絡を取ることも多くなります。また『マンガワン』の確認のためにも、外出中のスマホ充電器は必携です。しかしスケジュール管理はスマホではなく手帳派です。

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