小学館 RECRUIT 2021

内定者16人の就活自己分析

小学館の未来を担う16人が、改めて見つめ直した自分自身の姿を、志望部署とともに紹介します。

内定者02

ニックネーム
ウメキチ
専攻学部学科
教養学部 アーツサイエンス学科
配属志望部署
書籍(文芸書)
好きな食べ物
オムライス

内定者による「私の能力」自己分析

石橋が割れても渡る。

自称「考えてから行動する派」の私ですが、周りからの評価は、「見ているとヒヤヒヤする向こう見ずな奴」。どうやら私は、考えに考え抜いた結果、誰にも(自分自身にも)先が予想できない選択肢を選んでしまう悪癖があるようです。
数々の危険な選択の中で、今振り返っても「思い切ったなあ」と我ながら感心してしまうのは、新卒で入社した会社を辞め、突然インドネシアに住み始めたこと。でもこれにも実は、ちゃんとした理由がいくつかあり……。その1つが、小学生の頃から大好きな作家・角田光代さんの描く東南アジアの世界を、この目で見てみたかったからなのです! 停電したアパートで水シャワーに打たれているときは、自分の選択を後悔しそうにもなりましたが、「この国の隅々まで、好きになって帰国するんだ!」と力技のポジティブ思考をフル稼働させることに無事成功(ちょっぴり涙を流しつつ)。
人生は一度きり。物語の主人公になったつもりで、「人生のスパイス」をふんだんに取り入れた、香り豊かな日々を自分の手で作っていく気満々の、無謀な人間です!

割れた石橋を渡るときの相棒。このバックパックさえあれば、いつでも冒険の入り口に立てるのです!
割れた石橋を渡るときの相棒。このバックパックさえあれば、いつでも冒険の入り口に立てるのです!

トキメキ乙女モード無敵説。

こだわりが強く、頑固な一面のある私ですが、何かを「好き」になることに長けている人間でもあります。新しい人やモノと出会うたびに、その魅力に夢中になり、もっと知りたいという好奇心が湧いてくるのです。この無限の好奇心と博愛精神に、人生をくるわされたことも多々あるのですが、就活ではこの2つが大いに役立ちました。面接前は自分でもびっくりするくらい、緊張で心が強張っているのに、面接官の方と話しているうちに、「変わった角度からの質問だなあ。この人ってどういう本読むんだろう」「あの怖そうな顔の人、今ちょっと笑った!? あの笑顔好きかも……」と、面接とは関係ないことが気になりはじめ、心が解けていきました。そして数分後には、「今日の面接官、すごくトキメク!」と胸が高鳴り……。好きになった相手には、自分のことも好きになってほしい、知ってほしいと願ってしまうもの。気がつくと本への熱い思いを、切々と語り始めている自分がいました。皆さんもぜひ、トキメキ乙女モードで面接に臨むことをおススメします!

無敵の乙女モード発動! ふらりと寄った神社のカラオケ大会にトキメキ、一曲キメてきました。
無敵の乙女モード発動! ふらりと寄った神社のカラオケ大会にトキメキ、一曲キメてきました。

「自分らしさ」の殻を破って。

思ったことは口にしないと気が済まない。とまではいかないけれど、思ったことが(口に出さずとも)顔に出てしまう幼稚なところがある人間です。社会人経験も一応あるのだから、もっとさまざまな処世術を身につけ、世をうまく渡っていけないものかと、頭を抱えることもしばしば。このままではいけないと、就活を機に改善を試みた結果、「顔に出るくらいなら、意見はしっかり口に出す。ただし、伝え方に気をつける」という答えに辿り着きました。しかし、自分1人では改善する自信がなかったので、友人に面接官の役を引き受けてもらい、この言葉はどういう印象を相手に与えるのか、どういう道筋で話すのがわかりやすいか、など、伝え方の練習を何度も何度もしました。今まで、「これは自分の個性だから」と開き直っていた部分を改めて見つめ直すのは、しんどさもありつつ、新鮮で楽しい作業でもありました。
と、それっぽいことを書きましたが、面接の度に「頑固そうだね」と苦笑されていたので、あまり成功していなかったのかも……まだまだ修業の日々は続きます……!

自分の弱みを直視する怖さと、一緒に戦ってくれた1冊です。
自分の弱みを直視する怖さと、一緒に戦ってくれた1冊です。

ウメキチさん、こんにちは。小学館人事のK藤です。
“3度目の正直”で小学館の内定を勝ち取ったウメキチさん。その諦めない精神とハングリーさは、
出版人として働いていく中で大きな支えになってくれるはずです。
そんなウメキチさんに質問です。

どんな小学館人生を送っていきたいですか?
面接でも、ずっとずっと決め台詞として言い続けていた、「栞になりたい」という言葉の通り、読者を本の世界へと導く、道しるべになりたいです。自分と共に生き続けてくれる大切な物語があるだけで、人は強く優しくなれると、私は信じています。そんな「かけがえのない1冊」を1人でも多くの読者に届けるとともに、本を通してたくさん人の人生にかかわっていきたいです。
そしてなにより、これからはじまる小学館人生は、私がこれまで本に生かされてきた月日への恩返し! 今まで以上に本を愛し、本に愛されることを目標に、いくつになっても、現実と物語の世界を自由自在に行き来できる「どこでもドア」を、心の中に持ち続けたいと思います!