小学館 RECRUIT 2021

内定者16人の就活自己分析

小学館の未来を担う16人が、改めて見つめ直した自分自身の姿を、志望部署とともに紹介します。

内定者04

ニックネーム
ゾゾ
専攻学部学科
(院)社会学研究科
配属志望部署
コミック誌
好きな動物

内定者による「私の能力」自己分析

当たって、砕けて、また当たる。

好きなことは好き、嫌いなことは嫌いとはっきり言う性格で、自分の思いはしっかり人に伝え、やりたいことは最後までやりきらないと気が済まないタイプです。また、昔はとにかく周りの人を馬鹿にしていて、プライドが高かったです(笑)。ですが、大学に入ってやりたいと思ったことをとことんやりきっていった結果、自然とプライドが削られていき、むしろそれぞれの世界の最前線で戦う大人たちに深いリスペクトをもつようになりました。
そうした自分自身の経験からか、目の前の仕事に誇りをもっている人や、強い意志をもって現実と格闘している人たちが好きです。一方、プライドだけは一丁前の昔の自分みたいなタイプの人は、反動であまり好きになれません(笑)。ただ、そうした人たちは僕自身がまだ知らないだけで、いろんな感情と闘っていることが多いことも最近になり学びました。なので、今はそうした好き嫌いで人を判断してしまう自分を、鋭意立て直し中です(笑)。

大学の研究の一環で仲間とチャレンジした講演会のポスター。一から自分でデザインしました。
大学の研究の一環で仲間とチャレンジした講演会の
ポスター。一から自分でデザインしました。

才能は二流でも、努力と姿勢は一流で! 

小さい頃から人と話すことが好きだったので、ディベートや議論は人より元々得意だったと思います。ただ、大学後半から、それまで机上の空論でも議論が盛り上がれば満足してしまっていた自分を変えたくて、とにかくいろんなことにチャレンジするようになりました。今思うと、そうして得た人とは違う経験や度胸こそが、自分の最大の強みになっている気がします。
また、編集志望という点でいえば、自分自身がまんがを描いていたからこそ、誰よりも作家に寄り添えるということは、ずっと独自の強みとして考えていました。というのも、1ページのまんがを描くのにどれほどの気力と体力がいるかは、実際に描いたことのある人がいちばん理解できると思っているからです。もちろん、自ら描かずとも作家に寄り添える編集者はたくさんいます。ですが、面接の繰り返しの中で自信が削られていく中、そこだけは最後までしっかりと自分の強みとして伝えようと心掛けていました。

〇〇の当時、Gペンの訓練として描いていたイラスト。田中達之さんの絵が大好きでした。
大学3年生の頃、Gペンの訓練として描いていたイラスト。田中達之さんの絵が大好きでした。

仲間をつくるはやっぱり大事。

大学に入ってすぐ弁論部に入ったのですが、当時の自分は、相手を論破することが議論の理想的な終わり方だと勘違いしていました。ただ次第に、自分の言いたいことを押し通すのではなく、相手の話をよく聞き、議論が盛り上がる“場そのもの”を設計することこそが、もっとも上手な議論のやり方であることに気がつきました。自分の伝えたいことがある時こそ、相手の話を聞く。これは僕が自戒の念もこめて日々心掛けていることです。
ただ、話に熱が入ってしまうと、なかなかそうとはいかないのが就活の本番。途中、かつて克服したはずの癖が戻って、言いたいことだけを面接官に押しつけている自分に気が付きました。そこで、端的に相手の質問に答えられるようにするため、同じ出版社志望の就活仲間を作り、何度も面接練習を繰り返しました。時間をはかり、本番さながらの緊張感の中で、相手の表情を察知し言葉を選びとっていく訓練は、今でも自分の中で大きな財産です。

弁論大会に参加したときの写真です。当時はかなり頑張っていました。
弁論大会に参加したときの写真です。当時はかなり頑張っていました。

ゾゾさん、こんにちは。小学館人事のK藤です。
言葉の端々からクレバーさと分析力の鋭さが伝わってくるゾゾさん。自分の考えを整然と相手に
伝えられる力は、出版社で働く上で強い武器になると確信しています。
そんなゾゾさんに質問です。

学生と社会人の、いちばんの違いはなんだと思いますか?
お金を稼ぐか、稼がないか、責任の有無などさまざまな区別の仕方があると思いますが、少しひねくれた答え方をすれば、「見えない相手のために頑張るかどうか」という違いはひとつ大きいのではないでしょうか。というのも、学生の仕事は勉強です。そして、学生は将来の自分のために学校に行き、勉強でも部活でも自分の好きなことに励むことを求められます。頑張りの先には常に自分がいて、他人のために頑張る時でもせいぜい親や恋人、友人のためということがほとんどです。
一方、社会人はその仕事が大きくなればなるほど、自分には見えない遠い誰かのために頑張らなければなりません。もちろん、お金を稼いで自分のために頑張ることは前提としてあると思います。でも、ただの労働(labor)ではなく、本気で仕事(work)として取り組むのなら、常にそこには顔の見えない誰かの喜ぶ姿を思い浮かべる想像力や、直接的には自分のためにならなくても頑張る忍耐力が求められると思います。なので、たとえばどんな社会人になりたいかを考える時は、一体どんな仕事なら「顔の見えない誰かのために頑張れるか」をイメージしてみると、少しは考えやすくなるのではないでしょうか……?(まだ社会人の素人のくせに真面目ですみません……笑)