小学館 RECRUIT 2021

内定者16人の就活自己分析

小学館の未来を担う16人が、改めて見つめ直した自分自身の姿を、志望部署とともに紹介します。

内定者06

ニックネーム
東北
専攻学部学科
経済学部 経済経営学科
配属志望部署
コミック誌
好きな食べ物
トマト

内定者による「私の能力」自己分析

京都に住まうポンコツオタク。

2000年代に取り残された型落ちオタクです。もう2020年なのにね……。まんがとアニメが大好きで、『HUNTER×HUNTER』で最強の念能力が何か延々と議論したり、『最強伝説 黒沢』に触発されて「なんこつ揚げライス」を食べてみたり、そんなことばかりしてたら24歳になってました。阿呆ですね。しかも24歳なのに学部生です。二浪して入った大学で、さらに一留しています。何やってんだか。よく言えば楽観的でマイペース。しかし就活中はこの気質に苦しめられたりもしました。社会に出るにあたっては改善していきたいものです。小学館で好きなまんが雑誌は『ビッグコミックスピリッツ』です。小学校時代から父が購読しているのをこっそり読むようなマセガキで、思春期手前の少年には幾分刺激の強いエロスや人間ドラマを、顔を覆った指の間から覗き見ては、心臓をドキドキ高鳴らせていました。こんなことばかり書いてるとインドアに思われそうですが、下宿のそばの大文字山によく登っているので、体力も多少はあるつもりです。

今の『ビッグコミックスピリッツ』では『ぽんこつポン子』がイチオシ。僕もポンコツなので……。
今の『ビッグコミックスピリッツ』では『ぽんこつポン子』がイチオシ。僕もポンコツなので……。

ぺらぺら駄弁る軽口オタク。

大学ではまんが“読み”サークルに入っていました。自分ではまんがを描かず、ただひたすらにまんがを買いあさり、読み回し、あれこれ議論するオタクサークルです。毎年、おもしろかったまんがランキングを作成して、それを載せた会誌を学園祭やコミックマーケットで頒布していました。まんがへの愛情、そしてその魅力を言語化する習慣は面接でも活かせたと思います。面接官もみんな本が好きなはずですから、「同じ穴のムジナ」感を出していくのは有効かもしれません。そんなまんが漬けの快適オタクライフを送ったせいで留年しちゃった訳ですが、案外遠回りも捨てたもんじゃありませんね。あと、エントリーシートでも面接でも、相手をクスッと笑わせてやろうという意気込みで臨みました。「おもしろいまんがを作りたい」と宣言している人間の文章や発言が退屈じゃ説得力が欠けちゃいます。……なんかこの文章、マジメで退屈じゃありません? 不安になってきちゃったな。

サークルの活動拠点。怪しい雰囲気ですが、大学公認です。
サークルの活動拠点。怪しい雰囲気ですが、大学公認です。

へらへら笑う偏屈オタク。

上にあるレーダーチャートを見ればわかると思いますが、自己分析が苦手です。なんか照れちゃうんですよね。「俺はこういう人間だ!」って直截に表現するのに抵抗を覚える性格なんですが、こういうのは就活に不向きです。できるかぎり恥は捨てましょう。もしくは、開き直ってシャイな性格を愛嬌よくアピールしましょう。僕はどちらかといえば後者でした。僕は照れ屋でズボラな阿呆ですが、それを隠さず、憎めない感じに演出するようにしました。“アフロ田中”の清々しい間抜け感というか。とはいえ根本的な解決にはなっていないので、改善する努力は当然必要です。頑張ります……。あと、割とマイペースなはずの自分でも、就活の、特に面接結果を待つ際のプレッシャーにはなかなか苦しめられました。四次面接の結果待ちの時なんか、落ちたショックで叫んでも迷惑が掛からないように、川辺でスマホを握りしめてました。

夕方の鴨川。気分が落ち着くので、よく眺めに行きます。
夕方の鴨川。気分が落ち着くので、よく眺めに行きます。

東北さん、こんにちは。小学館人事のK藤です。
まんがへの愛を語り出すと止まらない東北さん。その強いこだわりを存分にぶつけたコンテンツが
生まれる日が、今から待ち遠しくてたまりません。
そんな東北さんに質問です。

小学館生活においての野望を教えてください。
『編集王』!というと冗談っぽいですが、まんが編集者として熱くいろいろなことに挑戦したいです。まんが家と二人三脚になって「名作」と呼ばれる作品を世に送り出したいし、新たなまんが雑誌を自ら立ち上げることにもロマンを感じます。そしてまんがを通して、世界のオタク人口を倍増、いや3倍にも4倍にもさせたいです。既に日本のまんがは世界から高い評価を受けていますが、実際はまだ一部の層によって限られた数の作品が楽しまれている印象があります。潜在的なオタク人口はまだまだいるはずです。電子書籍やVRのような技術革新や、単なる翻訳に留まらない特定の文化圏ごとに対応した作品のローカライズなど、模索できる手段はたくさんあります。才能を発掘したり、作品に貢献することは勿論、技術、文化の両面でまんがの可能性を模索し続ける編集者になりたいです。