鶴見 知香Haruka Tsurumi
- 異動履歴
- 2019年入社/新入社員
小学生のときからの海外セレブ好きが高じて、セレブのファッションに興味をもち、ファッション誌の編集を志すように。2012年に大学入学後、転部、休学、留学を経て2018年に卒業。小学生の頃の夢は、休学中に海外セレブのゴシップ誌の翻訳ライターをしたことで、大まかに叶いました。今はK-POPアイドル鑑賞にはまっています。
20代女子に「わかってるね♡」と言われたいgirl。
女性ファッション誌は、「企画会議→コンテを描く→撮影・取材→原稿を書く→最終確認」の流れで動いています。ファッション誌というと、モデルやタレントを呼んで撮影しているというイメージがあると思いますが、編集者としていちばん大事なのは月1回の企画企議。どんなトピックを取り上げたら読者のハートに刺さるのかを、最低20個は考えて発表します。
タイミングも重要で、トレンドだからといってすぐ出すのはNG。流行の先を行き過ぎず、かと言って後追いにはならないよう、ちょうどいい時期を見計らうのは意外と難しいんです! それに、考えなければならないのは、約3か月後に発売される号だということ(1月下旬に発売される3月号なら、プランを出すのは前年の10月上旬!)。ますます頭が痛くなります……。
しかし、頭を痛めながら考えたプランが通ると嬉しさは100倍です。初めての企画会議で「自己肯定感上げたいgirl」という案を出したところ、2019年12月号の大特集は《自己肯定感上がるgirlになりたい!?そうでもない!?》という揺れる乙女心満載な見出しに。自分が考えたコピーが書店に並んでいるのを見て、胸がいっぱいになりました。20代女子に「CanCam、わかってるね♡」と思ってもらえることを目標に、毎日頑張っています。
私の1日
- 5:00
- 起床
- 7:00
- 出社、買い出し
- 8:30
- 東京・青山にて撮影開始
- 15:30
- 同・目黒にて撮影終了
- 16:30
- ネタ整理、メールチェック
- 18:30
- 読者モデル数名のアンケート会
- 23:00
- テレビの人気オーディション番組を視聴
- 25:00
- 就寝
コンプレックスぅ?
チャームポイントの間違いだろ!
どっぷりゆとり世代なので(?)、大学時代は休学や留学などやりたいことをやっていたら、いつのまにか7年目になっていました。そして卒業後に就活を始めたとはいえ、結局受けたのは出版社数社のみでした。
そんなギリギリっぷりに、面接では「落ちたらどうするんだ」「7年も学部生だったなんて、親は何も言わなかったのか」など、毎回つっこまれました。実は自分でも自分に引いていたので、気づいたら実家に帰って親に平謝りしていました。
しかし、面接を進めるうちに、コンプレックスは自分の魅力を語るいいフックになることに気づき「これっておいしいし、結局チャームポイントなのでは……!?」というマインドに。それに、気にしているのは自分だけだったりします。就活生は面接官が「何か」を思っていると勘繰り、おびえがちですが、ESを読んだ時点ではおそらく何も思っていないです。自虐的になっていると、うまく話せなくなり、落ちます。私は落ちました。それよりも「私、おもしろいでしょ~!?☆」くらいのテンションで自己肯定感を高く設定したほうが人間性も伝わり、ハッピーです。私が企画を出した自己肯定感特集、ぜひ読んでみてください(笑)。
好きな言葉は、セレンディピティです。
デジタルメディアで気軽にトレンドをチェックできる今でも、私はずっと雑誌ラバーです。理由は、パラパラとページをめくっていると思わぬテーマに心が惹かれる瞬間があるから。ひとたびページをめくれば、自分が能動的に欲していない情報もたくさん入ってきます。そのなかで素敵なものを見つけた瞬間、世界が広がる高揚感がたまらないんです。まさにセレンディピティ! 雑誌を作る側になった今は、そんな出会いを読者に体験してもらうことが目下のプライオリティです。
とは言っても、やはり経験不足からできないことが多く、先輩方の仕事ぶりを見て学ぶ日々です。先日、初めて1人で担当した「プリン」企画では、プロのカメラマン、ヘアメイク相手にうまく指示を出すことができず、本当に焦りました。
まだまだ自分のふがいなさを実感する毎日ですが、私が担当した記事が新たなセレンディピティを生み、読者の皆さんと「これ、かわいいよね!」と共有できるような日がきたら、きっとわが編集人生に悔いなしです。