福田 野乃花Nonoka Fukuda
- 異動履歴
- 2015年入社/サンデー企画室(のちのマンガワン事業室) > 2017年より現職
福岡出身の入社5年目。少女まんがの編集をしたくて入社しました。
子どもの頃は3歳からバレエを習っていたにも関わらず、「バレリーナにはならない。だって無理だから」と言い、ダンスやピアノを習っても「ダンサーやピアニストにはならない。無理だし」という現実的な子でした。夢でいうと子どもの頃より、今のほうがあるかもしれません。
毎日、毎月違う仕事。
業務内容はまんがの打ち合わせ~原稿までの編集が主な仕事ですが、雑誌なので表紙を作ったり予告を作ったり記事ページの作成などもします。映像化に関連して脚本の監修や宣伝記事の作成があったり、企画を作ったり……毎日、毎月やる仕事は違います。むしろ同じ仕事をすることはほとんど無いかも。
子どもの頃から大好きだった作家の担当につき、新連載を作ることができるというまんが好きには夢のような仕事ができるので、苦労も悩みも多いですが最高に楽しいです。ただし、自分次第でその作品がつまらなくもおもしろくもなるので責任は大きいですし、作家の人生がかかっているので楽はできないし重圧もすごい。難しい仕事ですし、プライベートの時間も仕事のことを考えるのが嫌だという人には向かないかもしれません。
個人的におもしろいのは、デジタル化が進んでいるため新しいことを企画したり、逆にまだ紙のコミックスも売れるのでその売り方を考えたり……作るだけじゃなくて、魅力のある作品をいかに世に広めるのか考えることです。もちろん販売やデジタルの部署もありますが、編集部にしかできないことも多いので。今は転換期なので、自分の思いつきレベルでもどんどん挑戦できて、毎日が刺激的です。飽き性の自分には合ってるような気がします。
私の1日
- 8:00
- 起床
- 10:00
- 出社 原稿受け取りやネーム(ラフコンテ)チェック
- 12:00
- 作家と打ち合わせ
- 14:00
- ドラマ台本チェック&記事のラフ作成
- 15:00
- 雑誌表紙打ち合わせ
- 16:00
- 作家と電話打ち合わせ
- 17:00
- テキスト作成(扉や表紙のテキスト。サイトのテキストなど)
- 19:00
- 作家と打ち合わせ&ご飯
- 22:00
- 編集部でメールチェックや雑務処理
- 25:00
- 就寝
仕事が趣味、趣味が仕事?
『テニスの王子様』が昔から好きで、オフにはイベントによく行ったりしています。推しキャラのお誕生日プランでホテルに泊まったり、イベントで全国に旅行したり……インドア派なのでこういうことがないと遠出しないので助かっています。コンテンツの盛り上がりを実感できるので、仕事のモチベーションも上がります!
あと最近は、ずーーっとネットフリックスを見ていることが多いです。映画とドラマで1日過ごせます。
今の部署にきてから、映画や舞台などの見方が変わった気がします。「構成がどうなっているんだろう」とか、「どの部分がおもしろいと感じたんだろう……」とか「どの層に刺さるんだろう……」とか分析しているかも。前の少年まんがの部署だった時も考えてはいたけれど、今のほうがより細かく気になるようになりました。それは、少女まんがって大体シチュエーションも設定も似ているのにどうしてひとつひとつ独自の面白さがあるんだろうと思ったからかもしれません。とか言いつつ、ダラダラ寝て過ごしたり飲んで1日終わることも多々あります(笑)。
「誰もが知ってる」って奇跡。
誰もが知っているコンテンツがあるって、本当にすごいことだなと思い、自分もそれくらいの代表作を作りたいと思い小学館を選びました。
高校生の時、ちょっと派手だったので「まんが好き」というと引かれてしまったことがありまんがが好きなことは隠していたんですが、『名探偵コナン』とか『ドラえもん』とかクラスメイトが子どもの頃から当然知っている作品は、まんが好きじゃなくても話せる数少ないコンテンツでした。ほとんどのクラスメイトが『ちゃお』『コロコロコミック』は読んだことがあって、まんが好きじゃなくても知ってる作品があるってすごいなと漠然と思っていて。それで小学館を受けました。
入社した今も変わっておらず、代表作を作りたい、それが夢です。今はまんが好きで引かれることもないのかもしれませんが、それでもクラスメイトみんなが知っている、職場の人みんなが知っているような作品をつくりたいです。また、代表作という意味では作家の人生の代表作を作る、くらいの気合いで仕事に臨んでいるのでそれを実現するのも夢です。ちなみにまんが編集者になりたかったのは、元々好きなまんが家のコミックスのあとがきで「担当○○氏」と描かれているのを見て、そこに書かれてみたい、と編集の仕事に興味を持ったのがきっかけです。小学生頃の話ですが。その夢は叶いました。