PROFESSION
小学館でできる仕事は、出版社のメインとなる出版物を制作することにはじまり、
多くの人の目に触れるよう市場を広げること、
他業種とタッグを組んで
大きなプロジェクトを展開することなど多岐にわたります。
雑誌編集
児童学習誌/コミック誌/ライフスタイル誌/週刊誌・NEWS総合媒体/ファッション誌
「世の中のあらゆるものが実用とエンタメ!」どんな瞬間もそんな
視点でとらえ、発信する
読者の年齢や性別、趣味などの違いに合わせ、現在約50誌の雑誌を刊行しています。大まかに分類すると、『めばえ』『小学一年生』などに代表される児童学習誌、『少年サンデー』『ちゃお』などのコミック誌、『DIME』『BE-PAL』などのライフスタイル誌、『週刊ポスト』『女性セブン』などの週刊誌・NEWS総合媒体、『CanCam』『美的』などをはじめとしたファッション(および美容)誌。多種多様なラインナップですが、「毎日の暮らしに役立ち、楽しくなる情報を載せる」という視点は共通。編集という立場は、どの雑誌においても「読者目線」を軸にしつつ、トレンドを追いながらたくさんのスタッフの意見をうまく取り入れ、流行をつくり出すプロデューサー的なものです。さらに、映像事業や、スマホアプリ、Web(SNS)などのデジタル展開、リアルイベントとの連動など、読者と多くのタッチポイントをつくり出すメディアをまたいだ発想が求められるようになってきています。
書籍編集
辞書/図鑑/生活/学芸/文芸など
長く読み継がれるものから時勢に合ったものまで、
あらゆるニーズをキャッチして編集
辞書、図鑑など教育分野に強い小学館を支えるのが、書籍編集部門。小説や文庫、新書などの他、オンラインのデータベースサービスなどを担う「デジタルリファレンス」などでコンテンツのデジタル化にも携わります。
書籍を1冊リリースするには、企画段階から数えて、最短でも半年~1年ほどの時間を費やすため、マラソンランナーのような強い意志が必要に。また、1冊に対して1人の編集が担当する書籍でも、歴史全集など多くの編集部員が手分けして制作するものでも、先頭に立って人や物事を牽引するプロジェクトリーダー的な資質が求められます。社内の専門部署と宣伝や販売戦略を立てる必要もあり、毎回「新たな事業を1つ起こす」くらいの経験ができると言っても過言ではありません。
営業/管理
販売・宣伝/広告/制作/総務/人事/
経理など
総合出版社という巨大な生き物をどう育て、どこへ導くかの中枢部
営業部門は、本の売上増のための戦略を立てるマーケティング局(販売・宣伝)、本の販売収入とは別の収益を得る広告提案に携わる広告局、本の品質管理を担当する制作局で構成。小学館はもちろん、取引企業やクライアント企業のメリットを最大化するのが大きな目的です。デジタルメディアやイベントとの連携など、多メディアでの展開が多いため、より付加価値を高めるアイデアが求められる部門であり、編集と同じく、たくさんの人と会う仕事です。
管理部門を構成しているのは、財務全般を担う経理局、人事から社内行事すべてに関わる総務局、法務や知的財産に関する業務などに携わる法務・契約室や写真室などが属する編集総務局、秘書課や広報室などが属する社長室。会社という機能の主軸となり、黒子として全体を支えています。
デジタル/ライツ・クロスメディア/
ユニバーサルメディア
電子配信/版権管理、映像化など
原作の二次利用を促進し、国内外の市場へ展開する
キャラクターをはじめとしたコンテンツを、新たな事業領域へと拡大するのがデジタル部門。小学館が携わり、育ててきた多様なコンテンツを、他の企業や団体が利用するときの窓口となるのがライツ・クロスメディア部門。どちらも「出版した1冊の本」という領域を超え、国内外で多角的な展開をしていく場面で重要な役割を担います。
出版社には「著作物の権利をまとめて管理する」という業務がありますが、現在は海外展開やデジタル化に対応した権利の整備を進めつつ、著作権者の代理人としてその責務を果たしています。作品の映像化の際には編集部と連携し、映画会社・テレビ局と原作者との間で進捗状況を調整。ソフト化などにあたっては発売元となるなど、さまざまなメディア展開を支援しています。
近年では通販事業、ブロックチェーン技術を活用したデジタルコンテンツ事業、XR事業など映像化以外の二次利用も積極的に展開しています。