中尾 日和

PROFILE

NAME
中尾 日和 HIYORI NAKAO
DEPARTMENT
第三コミック局 ビッグコミックスピリッツ編集部
CAREER
2022年度入社
COMMENT

森見登美彦的世界にて青春時代を過ごしました。『ご近所物語』からもらったハッピーマインドと『湘南爆走族』から学んだツッパリ精神を胸に、『ちひろさん』の智慧と貫禄を手に入れるべく奮闘中。『レ・ミゼラブル』のような物語をつくりたいと出版界に飛び込み、まんが編集者として働く今は毎日がとても楽しいです。

あなたをひとことで
言うとなんですか?
今生の恥は掻き捨て

編集者は打ち合わせで露出魔と化す?

まんがはもちろん、グラビアから目次まで、雑誌のさまざまな構成要素に関わる仕事をしています。
何よりも刺激的なのはやはり、作家さんとの打ち合わせです。
作品の1人目の読者として、感想をお伝えすること。作家さんの描かれるものやお話から、逆立ちしても敵わないような感性と思考回路をうかがい知ること。作品の糧となることを願いながら、自分自身の経験や感情をありったけ開示すること(作家さんの前では、家族や友人も知らないことを次々と話す「精神的露出魔」になるのです笑)。これが仕事だなんて、贅沢だし面白い!と私は思います。
もちろん、作品が売れるかどうかには作家さんの生活がかかっているわけですから、空恐ろしい気持ちになるときもあります。しかし私にできることは、自分の「面白い/面白くない」を信じ、ひたすら誠実に作品と向き合うことのみ。ヒリヒリ、ワクワク、やりがいのある仕事です。

休日は気ままに

休日の過ごし方として特筆すべき趣味はないのですが、強いて言えばご飯と呑み、でしょうか。友人と予定を立てて行くこともあれば、ひとりでぷらぷらと出かけ、目についたお店に入ってみることもあります。
大学時代は行きつけの居酒屋があり、マスターや常連さんによくしてもらったものですが、「ココだ!」と思う――おいしくてお手頃で適度に汚く、適度にオープンで適度に内輪ノリな――お店を東京ではまだ見つけられていません。都内の大学に通われている方はぜひ、おすすめのお店またはエリアをスピリッツの中尾まで教えてください。
あとはまんがや小説を読んだり、音楽を聴いたり、買い物に行ったり……。もう少し仕事のペースが掴めてきたら、むかし習っていたバレエを再開するのもいいなと考えています。

皆さんならどう訳しますか

学生時代はアメリカ文学を専攻。半分趣味のような形で、詩や小説の英日翻訳に没頭していました。
日本語には存在しない概念をどう扱うか。小説のなかで神様が言う“God morning!”を、何と訳すか。ダジャレを翻訳する以上、スベり具合まで再現してこそ原文に忠実と言えるのではないか。はたまた、アメリカの一軒家で網戸が“bang”と閉まるシーンを違和感なく読ませるにはどうしたらよいか。日本人にとって、網戸は「バン」とは閉まらない……しかしここで「ピシャッ」と訳せば大嘘だし、「音を立てて」では臨場感が損なわれる……そんなことばかり、寝ても覚めても考えていました。
それに飽きたら、走らない系会員として在籍していた持久走同好会の部室でおしゃべり。夜は会員たちとお酒を呑みながら議論モドキに興じました。
就活は、メディアを中心に受験。上記のような学生生活を上記のような言葉で語り、面白がってくれたのが小学館でした。

私の1日

中尾さんへの
一問一答

MESSAGE

「できる就活生」になろうとしないで! あなた自身でいることが、自分に合った企業を選ぶことになります。ほかでもないあなたの経験、あなたの言葉を面白がる企業がきっとあるはず。それが小学館である可能性は大、です。