堂本 強介

PROFILE

NAME
堂本 強介 KYOSUKE DOMOTO
CAREER
2018年度入社
COMMENT

この世界には、特殊で不思議で、面白い人がたくさんいます。
僕はというと、「まんがって超面白い。仕事にしたい」というごく一般的な理由で志し、こうした採用サイトの社員紹介を見て、怯えながら採用試験を受け……幸い入社できました。一度入ってしまえば、そうした人たちに囲まれて働くのは、楽しくて仕方がないです。

あなたをひとことで
言うとなんですか?
一般男性

パワーで脳が揺れる。

YouTubeショートにある、力士が張り手で無双している動画をよく観てしまうのですが、まんがの編集はそれと近い快感がある仕事だなと思っています。というのも、圧倒的な“パワー”で何かが動いていくさまを、横で見ていられるという原始的な幸福があるというか……。それはもちろん物理的ではなく、創造力や思考力といったパワーです。作家さんのほとんどは、通常とは違うエンジンで動いています。思考形態も、言語が第一ですらない。僕が地続きで思考を進めていたところに、とんでもない角度からとんでもないアイデアがやってくる。そんなことだらけです。
動力がおよそ掴みきれない、とてつもない馬力をもった存在。それが作家さんです。めちゃくちゃワクワクしませんか?

美容院での、あの気まずい瞬間。

美容院で洗髪中、「休みの日は何してるんですか?」と聞かれるのが困ります。頻出するだけに、なおさらです。
というのも、毎回過ごし方がバラバラで、水族館に行ったり、ラジオのイベントを観覧したり、本を乱読したり、野良猫を見に行ったり……といった具合なのです。それぞれに脈絡なんてないですが、それでもいいと思っています。「仕事に役立つかも」という下心があると、大体何にもならないので。……というと殊勝に聞こえますが、“犬の拾い食いみたいな過ごし方”が言い得て妙かもしれません。 だから、「休日はこれをしている!」と即答するのがいつも難しいんです。そんな思いが巡り、美容師さんに曖昧な返答をすると(ごめんなさい)、そこから気まずい沈黙が始まり、僕は苦い顔になります。顔を覆うガーゼって、こういうときのためにあったんだなと。

会社の3階には、食べ物を売る自販機があります。

1年目の頃、鮭おにぎりと玉子サンドを毎日、自販機で買っては食べていました。結果、人生まで停滞した感覚に陥ってしまい、それに耐えかねて食べ慣れない梅おにぎりを食べ……案の定感じた酸っぱさに、とても情けなくなりました。そうです。愚にもつかない話です。
新人作家さんに何気なく伝えたこの話は、ネーム(話の設計図)の一部に、アレンジされて加わっていました。そしてその原稿は、小学館新人コミック大賞の大賞を獲りました。本当にとんでもない才能です。
作家さんのおかげで、これまでの人生の、沈殿していたよしなしごとが、思わぬところで繋がってくる。そして、無駄なことはない、何をやっていても自分は大丈夫だ、と思わせてくれる。そんな仕事だと思います。
ちょっと自分本位ですが、この仕事が好きな理由の一つです。

私の1日

堂本さんへの
一問一答

MESSAGE

「この会社に行けないと、自分の人生は不幸だ」ということはありません。そう思っておきつつも、気持ちに嘘のないように、後悔のないように……! 自分で自分に無意識についている嘘が、気付きにくいだけにいちばん厄介です。どうかお気をつけて!