Y.S

PROFILE

NAME
Y.S
DEPARTMENT
ビッグコミックオリジナル編集部
CAREER
2018年度入社
COMMENT

通常4年で卒業できるところを8年かけて大学卒業。ぼんやりと、ゆっくりと生きてきた自分が、まさか熱気渦巻くまんが編集の世界で働くとは夢にも思いませんでした。葛藤や悩みは尽きませんが、それすらもエンタメに昇華できるまんがというメディア・まんが家という人間に、入社して数年経っても圧倒される毎日です。

あなたをひとことで
言うとなんですか?
マイペース

“嘘”に嘘をついてはいけない

入社3年目の頃、担当していた作家さんの連載が終了し、新連載に向けて打ち合わせに励んでいました。何度かの話し合いを経て、作家さんが新ネタのネーム(まんがになる前のコンテのようなもの)を出してくださったので拝読するも、どこかピンとこない。しかし、別に悪くない気もするし、何よりまんが家さんが悩みに悩んでつくったもので、今更「別ネタにしましょう」とも言いづらい。そんな状況を先輩に相談したところ、烈火の如く怒られました。「お前がこのネタが違うと思うなら今すぐそう伝えろ。正直に自分の感想を伝えるのが仕事だ」と。すぐに作家さんに連絡し、謝罪とともに率直な思いを伝えました。当然その場では作家さんにも怒られるわけですが、その後新たに考えてくださったアイデアはとんでもなく面白く、その1年後に連載になりました。自分の中の「面白い」の物差しに、2度と嘘をつかないと誓った出来事です。

一石X鳥としてのサッカー

2年ほど前、結婚式を控えていた私は痩せるために運動をしようと思い、近所で開催されていたフットサル会に参加しました。中学校以来、約15年ぶりに蹴るボール。身体は動かず、息はすぐに切れ、挙句30分ほどで吐きそうになるという体たらくでしたが、言葉では言い表せないほど楽しかったのです。それからすぐにネットでサッカーチームを探して入団し、痩せるという目的も忘れてただひたすら上手くなるために練習しています。現在は社会人サッカーリーグで1部昇格を目指して頑張っているところです。チームスポーツという性質上、仲間とのコミュニケーションが求められたり、互いの欠点を補い合ったりと、仕事をするうえでも大切なことを学べていると思っています。他にも会社以外に新たなコミュニティをもったことで普段出会わないようなタイプ・職業の人と交流がもてたり、体力がついて仕事での集中力が増したり、良いことづくめです。ケガと妻の機嫌だけが気がかりです。

「面白い!」に本気の集団

ベテラン編集も若手編集も、起きてから眠るまでの多くの時間を「どうしたら担当作品が面白くなるだろう?」と考えています。他社のことはわからないので推測にはなりますが、おそらく通常の「お仕事」という範疇を超えた熱意をもって、担当作品に打ち込んでいる人がたくさんいる会社なのではないかと思います。しかし、それはまんが編集者にとって当然のことだとも言えます。なぜなら、人生を懸けてペンを握るまんが家の隣を伴走するということは、編集者もまた「お仕事」以上の何かを捧げる必要がありますし、またその価値があるからです。そうした熱い編集者たちとともに仕事をすることは、非常に刺激的なことです。自分もまたそうありたい、もっともっと熱くなりたいと思います。

私の1日

一問一答

MESSAGE

愛されるまんがのキャラクターには欠点がつきものなように、ご自身の失敗や後悔や過ちは必ず自分の魅力につながります。中途半端にかわいげのある短所としてまとめあげるのではなく、「どうしようもないな自分は……」と途方に暮れるところまで掘り下げてみてください。そのまま面接官に伝えるのはおすすめしませんが、そこから見えてくるものがきっとあると思います。