PROFILE
- NAME
- 瀧口 優貴 YUKI TAKIGUCHI
- DEPARTMENT
- ポスト・セブン局 週刊ポスト
- CAREER
- 2019年度入社
- あなたをひとことで
言うとなんですか?
あなたも必ずやみつきになる『週刊ポスト』という仕事の「魔力」
コンビニエンスストアの自動ドアを入ってすぐに右折または左折をすると必ず並んでいる雑誌棚は、誰も彼も利用したことがあるかと思います。しかし、棚に陳列されている数多の雑誌の中でもセンセーショナルな見出しが踊る週刊誌を手に取ったことがある人は稀少なのではないでしょうか。実はその派手な表紙を開くと、芸能人のインタビューや時代を鋭く切り取ったノンフィクションなど〝色とりどりなおかず〟が詰まっています。
では、週刊ポストの編集者の仕事はどんなものかというと、読者の食指が動く良質なおかずを作るために、日々ネタを探し、よい書き手に寄稿してもらうために本を読み、企画を考えることが主です。それから企画を実現させるまでに、ときには苦しい取材もありますが、実際に記事となって読者から反響があったときは、背筋にビビっとくるようなワクワク感と爽快感があります。まずは食わず嫌いにならずに表紙をめくっていただけたらと思います。
なぜ多くの編集者は「映画鑑賞」をしてプライベートを
過ごすのか
私の場合、「本を読む」または「映画を観る」しかなく地味です。他の編集者もこの二つをして休みの日を過ごしている人が多いですが、前者はともかく後者はなぜ?と疑問を持つかと思います。その理由について、少し本題とは脱線しますが、私見を述べていきます。
どこの部署の人も、よいコンテンツを作るためのアイデアを常に頭の中に巡らしています。そこで、アイデアの源泉を枯らさないためにさまざまなモノやコトに触れるのですが、映画鑑賞は全部署共通の恰好の着想源なのだと思います。コミック編集者であればストーリー構成の参考に、雑誌編集者であれば出演者インタビューの企画に、と落とし込めるのです。
ここまで読んでいくと、「公」のための「私」、と見えるかもしれません。しかし、決してそんなことはなく、ほかのことを趣味としてプライベートを充実させている人もたくさんいます。ただ、私がひたすら空虚なのです(苦笑)。
小学館に入ってできた明確に成し遂げたい「2つのこと」
取り組みたいことは明確に2つです。
まず1つ目は、「政治のスクープを取ること」です。週刊誌の編集者たる者やはり世の中を激震させるようなニュースを読者に届けるのが極致のやりがいとなりますが、その中でも政治のスクープは特に大きなパワーを持ちます。雑誌のバリューを昇華させる意味もあるので、目標としています。
2つ目は、「賞を取れるようなノンフィクション作品を作ること」です。もともと、入社当時はノンフィクションにはまったく無関心だったのですが、尊敬する同じ部署の先輩方がさまざまな名作を作っているのを嚆矢(こうし)に、自分もノンフィクションの引力から逃れられなくなりました。ノンフィクションの世界を読者にも届けたい――そう強く思っています。
就活では大仰なことを言った(嘘をついたわけでないです)記憶がありますが、実は確固たる成し遂げたいことがない根無し草の入社でした。しかし、小学館で働くにつれて今は私にも野心という根が生え始めてきました。私を変えた小学館での仕事はどんなものか――以下の本文を通して少しでも感じ取っていただけると幸いです。