小学館 RECRUIT 2021

内定者16人の就活自己分析

小学館の未来を担う16人が、改めて見つめ直した自分自身の姿を、志望部署とともに紹介します。

内定者05

ニックネーム
まわれみぎ
専攻学部学科
商学部 商学科
配属志望部署
コミック誌
好きな食べ物
ピザ

内定者による「私の能力」自己分析

なったことのない気持ちに、なってみたい。

僕は中高6年間、とても厳しい寮生活をしていました。『ぼくらの七日間戦争』のようなドタバタで楽しい青春時代でしたが、やはり窮屈ではありました。禁止されているまんがやゲームを、みんなで楽しんでは没収されていたのが懐かしいです。「見たことのないものを見たい」「行ったことのないところに行きたい」「やったことのないことをやりたい」……挙げるとキリがありませんが、こういった抑圧されていた欲求が、大学生になると爆発しました。まんがを読み漁り、海外へ行きまくり、いろんな趣味に手を出しました。そして大事なことは、それを他人と共有してきたことです。誰かが一緒なら、楽しさは何倍にもなりました。そんな僕がピンときた職場が、総合出版社。部署が違えば会社が違うと言われるほど、多種多様な「新しい」を世間と共有する会社。ものすごく魅力的に感じました。どの部署に配属されても、刺激的な仕事が待っているでしょう。今からワクワクが止まりません。

僕のバイブルです。フォレスト・ガンプのように生きていきたい!
僕のバイブルです。フォレスト・ガンプのように生きていきたい!

(物理的)千里の道も一歩から。

僕の自慢は東京・世田谷にあるアパートから京都の清水寺まで、500km近くを徒歩のみで1人旅したことです。痛みを堪えての1歩、これを71万回は積み重ねたことになります。この旅で僕の魂に刻み込まれた「千里の道も一歩から」という金言は、就活を含む僕の人生を大きく支えてくれています。実は僕は新卒時代、採血まであるようなほとんど最終に近い段階の面接で、他でもない小学館に一度落ちています。その面接が通れば内定まであと一歩だったのですから、そのショックは計り知れませんでした。ですが、そこからが僕の強みである「粘り強さ」と「実行力」の出番でした。「また一歩ずつ目的地へ近づこう」と考え、一度は正社員として出版取次会社へ入社し、書店への営業として働きました。他の受験者とは一味違う知識が身についたと思います。2年後、その甲斐あってか、再度の挑戦で内定をいただけました。諦めなくて本当によかった。これらの僕の強みは、きっと小学館でも活かすことができると思います。

京都に辿り着いた時の写真。こんなに標識をありがたがったのは初めてでした。
京都に辿り着いた時の写真。こんなに標識をありがたがったのは初めてでした。

兵は拙速を尊ぶ≒行き当たりばったり……。

とりあえずなんでもやってみる! これが僕のテーマです。どれだけ事前に頭を捻らせても、予想外のトラブルというものは斜め後ろからやってきます。それならば、と大まかな方向性だけ決めて、あとは臨機応変に対応していくのが僕の性に合っているのですが、悪く言えば行き当りばったりでもあります。中にはよく考えておけば回避できた失敗なんかもあり、なかなかトラブルの絶えない生活です……。これが旅行の組み方など、プライベートならば笑い話で済むのですが、いざ仕事となるとそんなミスは許されません。かと言って、行動する前からああでもないこうでもないと頭でっかちになるのも正しいとは思えません。事実、僕の場合、小学館へのリベンジに失敗するというリスクを恐れて行動していなければ、この内定もありえませんでした。行動に移すスピードと、立ち止まって考える慎重さ、この2つのバランスを取るのが今後の自分の課題だと思っています。

南米旅行で高山病を舐めていたら死ぬかと思いました。写真は発症する前の呑気なストーリー。
南米旅行で高山病を舐めていたら死ぬかと思いました。写真は発症する前の呑気なストーリー。

まわれみぎさん、こんにちは。小学館人事のK藤です。
落ち着いた雰囲気で、理論的に話を展開するまわれみぎさん。思わず「ほーっ」とヒザを打ちたく
なるような話術は、採用面接でも遺憾なく発揮されていましたね。
そんなまわれみぎさんに質問です。

今後出版人として、若い世代にどんなことを伝えていきたいですか?
「出版物という情報のクラウドにアクセスしよう!」ということです。——先人達が築き上げてきた知識体系を出版物として残し、後の世代がいつでもそれを読むことができるのは、人類だけの特権だと思います。若い世代にわかりやすいように言い換えると、情報のクラウドでしょうか。“ロゼッタ・ストーン”から“会社四季報”まで、“でんぢゃらすじーさん”から“相対性理論”まで、その気になれば古今東西のあらゆる情報にアクセスできるのが、出版物の役割であり魅力です。人間、1人で考えられることには限界があります。何かを知りたい時には書店や図書館へ行きましょう。同じように悩み、そして解決した先人達がきっと力になってくれますよ!